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ラウンジセミナー「暮らしとせいさん ~手仕事がある生活~」を開催しました

5月4日(水)10:30~12:00で東北工業大学 ライフデザイン学部 安全安心生活デザイン学科の菊地 良覺教授を講師にお招きし、元東北工業大学教授の秋岡芳夫氏が、個人の暮らしや各地の手仕事従事者に視点を向けて提唱された「里もの生産方式」と、東北工業大学時代から今日に至る実践的事例について詳しく教えていただきました。 今回のラウンジセミナーは、現在アートスペースで開催中の「里もの -東北の風土とモノづくり-」の関連セミナーとして実施しております。 ① ライフスタイル・コンシェルジュでは、一昨年から東北の手仕事やモノづくりに焦点を当てた企画展を他者と共催で開催してまいりました。地域資源を活かした手仕事の技術継承の意味と重要性、そして、それが生み出す価値を正しく理解していただきたいという想いがございます。今年から新たな形での共催企画となりました。 秋岡氏は、地域の自力を高めるために、地域資源を活かして自作自用する「一人一芸の村づくり」の研究に、岩手県大野村(現洋野町)で1978年から取り組まれ、木工を地域産業のひとつとして定着させたという功績もございます。当時、大野村では多くの村民が出稼ぎせざるを得ない状況があったそうです。やがて木工食器は給食用にも提供されるようになり、子どもたちの道具(食器)を通した食育に発展し、地元の食材を利用した宿泊所整備や、産業デザインセンターの開設といった地域活性につながっていきました。そうした地域の持続的発展の役割を東北工業大学が担われてきたということが、菊地教授の説明を聞いてよく理解できました。 ② 仙台市でも大野木工の幼児用の食器を導入している保育所が20箇所あるそうです。今後も大学では、現代の生活に合った需要や流通開発を行いながら、伝統工芸やモノづくりの普及・発展につとめていかなければならないとお話されておりました。現代に受け継がれる手仕事を意識的に継承していかなければ、工業生産されたものに置き換えられてしまう時代がやがてやってくることは容易に推測できます。モノをつくることに必要なことは人をつくる=語り部を養成することともおっしゃっており、知っていただくための取り組みを弊社としても継続していかなければならないと感じました。 恒例の軽食タイムには、弊社飲食事業部「一乃庵.」の中華点心メニューを御賞味いただきました。 以下はアンケートに寄せられたお客様の声です。
  • 盛りだくさんの活動内容を初めて知りました。東北に位置する大学ならではの活動に敬意を表したい気持ちが沸きました。人間の手を有効に使えるような教育は益々必要だと思っています。
  • 大変興味深い内容でした。もう少し、じっくり学びたいと思いました。私が10歳若かったら入学したかったです。
  • 大野木工について話が聞けて良かったです。また、木工食器を使い子ども達へ木のぬくもり等を伝える活動はすごくいいなぁ~と思いました。スライドを使って説明してくださったので分かりやすくて良かったです。百姓のお話で「わたしたちは年に一度しか米を作れない」というのを聞いて、あ~なるほどなぁと思いました。
  • 子ども達に「モノづくり」の楽しさを伝える活動をしています。子ども達のそれぞれの可能性を拡げることに意味があるのだと思います。あまりに工業化(先端化)されたため、生活に「手わざ」を使う場が失われていることに危機感を覚えています。
  • 宮城県のモノづくり以外に、各地での取り組みが紹介され知り得たこと良かったです。手仕事、手作り、自分の身体を使ってのモノづくりの大切さ身に染みて分かりました。是非次世代へとつなげられたらいいなと感じました。
  • 菊地先生の優しい人柄にほれました。私たちが孫に教えなくてはと感じました。頑張りますね。楽しく聴講できありがとうございました。
  • 地域を活性させるには、人の技と人の心がいかに大切かを改めて知りました。道具が有れば、そこに食があり人が集う、生活が豊かになる・・・という流れがございます。私も食に関わる仕事をしておりますので、本日のセミナーは色々な実感を通して大変為になりました。
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    ラウンジセミナーは毎週水曜日を基本に生活に役立つ様々なテーマで開催しています。

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2016年05月04日