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ラウンジセミナー「雲走範子 語りの会」を開催しました

2020年2月15日(土)13:30~15:00、現在アートスペースにてパンの花展示会開催中の作者 雲走範子氏による、語りの会を開催いたしました。
 
 
雲走氏は、30代のときに、進行性の視覚障害と診断され、42歳からパンの花を製作されています。現在は県内で唯一の視覚障害に特化した就労支援B型事業所「希望の星」で支援を受けながら作成に取り組まれています。
 
 
回のラウンジセミナーでは、「語り」をご披露いただきましたが、パンの花作者が語りをするのはどんな関係があるの?というご質問もございました。雲走氏は障害があっても仕事にできるものをという思いから「パンの花」製作に取り組まれ、次第に見えなくなっていく現実の中で、「視覚に障害があるから何もできない。」ということを自分の言い訳にしたくはないと考えられたそうです。そこで、昔から好きだった絵本や民話を子供だけではなく大人にも聴いてもらいたいと、「語り」を始められました。
ご挨拶の中で、病気になられてからの気持ちの変化や、今出来ることを全力で行おうとする前向きな姿勢を聞かせていただきました。「誰にだって悲しいこともあるが、それだけじゃない。楽しいこともきっとある。それは皆さんも同じですよね?」の言葉は、特に心に響きました。
 
語りの演目は、「屁ったれ嫁さん」「スーホの白い馬」「花さき山」の3つ。
ピアノの伴奏と語りの贅沢なコラボレーションをお楽しみいただきました。
最初の屁ったれ嫁さんの民話は、大きな屁を放つお嫁さんのおもしろくて痛快な笑い話しです。馴染みのある方言で語る口調に引き込まれ、まるで登場人物が頭に浮かんでくるようでした。愉快な内容に、ラウンジ中に笑い声が響きました。
次に、絵本「スーホの白い馬」は、小学校の教科書でも掲載されており、懐かしかったという方も多かったようです。羊飼いと白い馬の切なくも美しいストーリーに、思わず涙されるお客様もいらっしゃいました。
最後の「花さき山」の民話も大切なことを教えてくれる、心に響くお話しでした。人が優しいことをすると、ひとつ咲くという花。自分の中に、優しい気持ちが生まれるような、そんなお話しでした。
 
 
はじめて「語り」を聞かれたお客様も多く、「もっと聞きたい!」「また開催してほしい。」という声が多く上がりました。
帰りには、アートスペースの作品をゆっくり鑑賞いただきましたが、雲走氏より作品についての説明とご紹介があり、最後まで会話が弾んで賑やかな雰囲気のセミナーでした。
 
本日は、午後のセミナーでしたので、弊社飲食事業部 一乃庵.による〝モンブラン〟フルーツ添えをご賞味いただきました。
以下はアンケートに寄せられたお客様のこえです。
 
  • 雲走さんの語りを初めて聴きました。大変しっとりと心に響く語りで満足です。進行性の視覚障害ということで、30年以上にわたる恐怖はどんなものかと思うと、ご本人の強い意志を改めて感じました。これからますます年齢を重ねる毎に輝きを放ってください。
  • 音楽と語りで大変ゆったりとした時間を過ごすことができました。久しぶりに民話を聴き、その豊かさを再認識しました。雲走さんの語りは素晴らしかったです。機会があればまた参加したいと思います。
  • 民話の世界にいざなわれて心がほっこりと童心に返りました。素敵なひと時にめぐり合わせて頂いたことに感謝いたします。雲走様のご努力、とても感動いたしました。
  • 満足しました。優しい気持ちで聴くことができました。ありがとうございます。
  • 音楽とお話のタイミングがとても良く、素晴らしかったです。
  • とても素敵な語りで感動しました。これからも元気でたくさんの方々に話を聴かせてあげてほしいです。
  • 昔懐かしい感じがして心を打たれました。また機会がありましたらお聴きしたいと思います。
 

ラウンジセミナーは毎週水曜日を基本に生活に役立つ様々なテーマで開催しています。

 

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2020年02月16日