ラウンジセミナー「街はアトリエ」を開催しました
2019年2月22日(金)10:30~12:00で、画家・版画家で、定禅寺ストリートジャズフェスティバル元実行委員長の尾﨑 行彦氏をお招きし、「豊かさとは何か」をテーマにお話しをいただきました。尾﨑氏には、昨年の8~9月にライフスタイル・コンシェルジュ アートスペースで開催した「尾﨑 行彦 木口版画展」にて作品展示いただいております。本日参加されたお客様のなかには、「30年前に絵画教室で教わった先生と名前が一緒。もしかして?」とお申込みいただき、先生と久しぶりの再会となられた方もいらっしゃいました。
最初に「美術の文字は何を意味するかわかりますか?」という質問からスタートしました。『美』は大きい羊と書いて「美」と記します。そこには豊かな生活を送れる、生活が楽になるという意味が含まれます。つまり、美術は「豊かになる術(方法)」であると世界史から紐解きご説明をいただきました。歴史を辿ると、字をもたない時代から「狩りの成功」を祈り、願って描かれた壁画も存在するそうです。まさに絵を描くことで「豊かさ」を願う背景があったことに、「美術=豊かになる術」の意味が理解できました。
続いて、定禅寺ストリートジャズフェスティバル元実行委員長のご経験から、私たちが大好きな仙台のお祭りのひとつ、「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」の楽しみ方と、運営の裏側まで触れてお話しいただきました。ジャズフェスの実行委員会の皆様が大切にされているコンセプトとして、「市民でつくるお祭り」を掲げているそうです。スポンサーに頼らないことで、ステージである街並みに企業の広告が溢れないことも魅力のひとつであるそうです。また、尾﨑氏は、お祭りを作り上げるのはお神輿と同じと表現され、お神輿を支える4つの担ぎ棒は ①実行委員 ②ミュージシャン ③観客 ④スポンサーである市民、と例えて教えていただきました。本日のお話を聞いて、観客としての音楽を楽しむのはもちろん、ボランティアとしての参加など、いろんな形で関わってみたいと感じられたお客様もいらっしゃいました。今年の定禅寺ストリートジャズフェスティバルは、2019年9月7日(土)8日(日)に開催が予定されています。とても楽しみです!
セミナーでは、尾﨑氏の生い立ち、故郷 北海道のお話しから岩手大学で美術を学ばれ、さらに仙台で就職されるまでのエピソードも含めてお話しいただきました。仙台の街に根付かれ、多方面で活躍されている尾﨑氏のお話しには、「仙台をもっと好きな街になってほしい、もっと好きになれる街にしたい」という気持ちが溢れていて、聞いている私たちもワクワクしました。
恒例の軽食タイムでは、弊社飲食事業部「一乃庵. 」の中華点心メニューをご賞味いただきました。
以下はアンケートに寄せられたお客様のこえです。
- 美しいは豊かなこと、とてもいい話でした。
- 講師 尾﨑先生の人となりが素晴らしく、生き生きとして希望に満ちていました。仙台にしっかり根付いた人生が、これからもますます大きく展開されることを希っています。
- ユーモアがあり、大変楽しくお話しを聞くことができました。先生の生い立ちから仙台に定着するまでのお話し、定禅寺ストリートジャズフェスティバルを通して地域に貢献されていることが良く分かり、興味深く伺いました。
- 仙台の街はたくさんの市民の手でいろいろな催しが出来ている。そんな人々がいることに感謝です。
- 定禅寺ストリートジャズフェスティバルの理念、垣根の低さ、支えていくご苦労、お疲れ様です。街の豊かさに向けて、これからもいい景色を見たいものです。人混みが苦手で、あまり出掛けないが、これからは視点を少し変えなきゃです。楽しむことに積極的です。
- 話術が上手でついつい引き込まれます。仙台が自分の街がもっともっと好きになりましたし、今後、仙台がますます魅力的な街になってほしいと願います。
- ジャズフェスティバル、最初からずっと参加してきたので、今年も今からワクワクします。雨でも行きます。仙台にいて知らないことも沢山あるので、とっても有意義な一日でした。
ラウンジセミナーは毎週水曜日を基本に生活に役立つ様々なテーマで開催しています。
2019年02月24日