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ラウンジセミナー「写真家が見つめた震災 ~シカゴからの報告を交えて~」を開催しました

3月16日(水)10:30~12:00で講師に仙台在住の写真家 宍戸 清孝氏をお迎えし、「写真家が見つめた震災 ~シカゴからの報告を交えて~」というタイトルでお話いただきました。 hp5 当サロンで毎週開催しているラウンジセミナーは、参加費500円を認定NPO法人JETOみやぎに全額寄付し、震災で両親を失ってしまった宮城県内の子どもたちを支援しております。震災から時間が経過するにつれ、残念ながら支援の手が減少している中、定例的に支援につなげる社会貢献セミナーと位置付けて運営しております。 そのセミナーの一環として、震災とその後を改めて振り返るセミナーを5年という節目に企画したいと考えた時、宍戸氏が震災直後から被災地に入り、様々な気持ちの葛藤がありながらも撮影をされたエピソードを思い出しました。 5年が節目になるかどうかは、震災を経験した人それぞれの想いによって異なると思いますが、例え辛い経験としか思えないとしても、時折、想いを向けることは必要なことではないかと考えます。今だから気づくこと、考えておくべきことを参加者とともに考える時間を、宍戸氏のお話を伺いながら共有することができたらと講師の依頼をさせていただきました。 「目に見えないものをどう表現するか。」悩みながら歩んだ震災からの日々と、3月にシカゴで開催された復興支援イベントの様子を交えながらお話いただきました。 震災時の経験を、今回のような内容でお客様にお伝えするのは、初めてとのことでしたが、数多くの画像とカラーとモノクロの写真パネル5点を用いながら、ひとつひとつの写真の物語をご紹介いただきました。 hp3 hp6 それぞれの写真に想像を超える深い想いが込められていました。戸惑いながらもシャッターを切った写真の中には、悲劇だけでなく、光(希望)も写されていました。それは偶然ではなく、伝えるという意思を持って撮影されたものであることを教えていただきました。それぞれの写真から雄弁にメッセージが伝わってくるように感じました。震災を経験し、地元に暮らす宍戸氏だからこその視点と洞察力による賜物と思いました。 震災直後に津波被害を受けた地域に撮影に行かれた宍戸氏は、あまりの悲惨な光景に撮影すべきか大きな迷いが生じ、撮影に出かけることさえ出来ない状況に陥られたそうです。どうこの状況を伝えればよいかという苦しみと向き合いながらも、ご家族やアシスタントの菅井氏に励まされ、写真による記録を何とか続けて来られたと振り返りました。本日のセミナーでも、時折、アシスタントの菅井氏が撮影時のエピソードを披露してくださいました。 何気ない日常がどれだけかけがえのないものだったか、ということを写真を通じて改めて考えさせられました。 今月開催されたシカゴでの復興支援イベントには、被災地の子どもたちの写真を撮影してほしいというオーダーを受け、宍戸氏撮影の写真が展示されたそうです。子どもたちを取り巻く環境(自然や学校、グランドなど)とともに撮影された写真には、大きな困難と向き合った経験を糧に、希望を持って未来に向かって歩んでほしいという宍戸氏の温かなメッセージが込められていました。 hp10 被災地から発信された目に見えない価値を大切にする日本人のこころや精神性が、いまだ海外からの復興の祈りにつながっているのだと感じます。 「写真は記録である」 そのことを改めて教えていただいたセミナーでした。そして、多くのことを考えさせられるセミナーでもありました。 恒例の軽食タイムには、弊社飲食事業部「一乃庵.」の中華点心メニューを御賞味いいただきました。 各テーブルで、壁面のパネルを見ながら、震災当時についての会話を交わす様子が見受けられました。 以下はアンケートに寄せられたお客様の声です。
  • 宍戸さんの写真への想い、被災地への想いがダイレクトに伝わってきて感動しました。写真一枚撮るにしても、写真にどういう意味を込めるのか、改めて写真家としてのスタンスを感じることができました。
  • 宍戸さんの心の底からの優しい想いに、写真を通して感動するばかりです。心を新たにスタートラインに立てそうです。心から感謝しております。
  • 何か月も経って被災地の様子を目の当たりにした時、涙が止まりませんでした。それを数日で被災地に入り、写真を撮るということは本当に痛みが伴われたと思います。
  • 5年が経って、自分の中の想いがどんどん薄れてきていた頃でした。今日、写真を見せていただき、想いを伝えていただき、まだまだ忘れる事はできないのだと思いました。こんな風に地元の情報を教えていただき、これからも長く続けてくださることを希望します。
  • 講師の先生の熱い想いが、胸が痛い程に伝わりました。自然に、人物に、その時に感じる深い人間としての想い、芸術家としての想いを伺い、そのような作品を拝見できたことに心から感謝いたします。
  • 宍戸先生のお話や写真に大感激でした。凄いゲストに直接お会いできて嬉しかったです。
  • プロの意識(感性)に感心いたしました。一枚の写真を撮るのに様々な感情を一瞬にひらめき、シャッターを切る、素晴らしいですね。
  • 実況リアルな説明、現場スタイルで非常に良かったです。写真の切り取りスバラシイです。人間の心のお話でした。
  • とても心深く感じるものがありました。生前夫が写真が大好きで、どこに行ってもシャッターを押していたのを思い出しました。人それぞれの感性で写真を見て感動を受けるものです。その人の人生をも変える力があるのかもしれませんね。本日は本当にありがとうござました。
 

ラウンジセミナーは毎週水曜日を基本に生活に役立つ様々なテーマで開催しています。

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2016年03月16日