2017年5月24日(水)10:30~12:00で、現在アートスペースで開催されている企画展「伝統工芸の知恵と技の継承 ~大切なものが失われないために~」の関連セミナーとして、地域資源を生かしたモノづくりを地域の活性化につなげていらっしゃる㈱仙台秋保醸造所 代表取締役 毛利 親房氏を講師にお招きして、ワイン造りを中心とした取り組みについて教えていただきました。
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毛利氏は、仙台市太白区の秋保地区に秋保ワイナリーを構え、ぶどう栽培から醸造の研究や開発を行いながら、最高品質のワイン造りに取り組まれています。
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元々、設計事務所で仕事をされていた毛利氏は、震災後に自分が関わった沿岸部の建築物の被害状況を目の当たりにし、建築の立場から復興を支援しなければならない、と強く思われたそうです。その一環として考えられた復興提案のひとつが、ワイナリーを中核とした地域産業の創生でした。地元のワインと食材を組み合わせた新たな食文化構築の計画には、津波で被害を被った漁業関係者を含めた多くの方々からの賛同を得られたそうです。その結果、毛利氏自身がプロジェクトを立ち上げて始動することになり、現在に至っておられます。
「津波で何もいいこと無かったけど、今の話を聞いてワクワクした」と語った漁業関係者の言葉が大きな原動力となられたそうです。

宮城の食・工芸・芸術との連携による新たな価値の創造、ワインを通じた食材王国みやぎならではのツーリズムやイベントの実施、宮城県のワイン産地の形成と担い手の育成など、現在進行形から今後着手する計画について様々教えていただきました。行政や異業種と連携しながら、地方創生につなげる仕組みをしっかりと機能させていらっしゃることがよく分かりました。

雄勝石や漆塗の柄のついたソムリエナイフ、仙台箪笥の技法で作られたワインスタンド、和紙のワインラベル、ワイン染のトートバッグ、ワインを使った加工肉やジェラート、チーズなど、開発商品だけでも枚挙にいとまがありません。

質疑応答では、秋保でのワイン造りでの難しさやワイナリーの場所、秋保ワイナリーのワイン取扱い所と値段、おすすめのワイン等を尋ねる質問が出されました。それらひとつひとつに丁寧に回答される毛利氏のお人柄と、静かな語り口から伝わる地域活性化への熱い思いに多くのお客様が魅了されたと思います。

恒例の軽食タイムには、弊社飲食事業部「一乃庵.」の中華点心メニューをご賞味いただきました。

以下はアンケートに寄せられたお客様の声です。

  • 地元の今後を考えられて、ワイナリーを運営されているお話に感動をいたしました。是非行ってみたいと思いました。色々な方との連携がとても素晴らしいと思いました。とても参考になるお話でした。
  • 秋保100%のワインが誕生して嬉しく素晴らしいです。まだ試飲していないので、ぜひ購入したいです。
  • 以前、テレビでの放送を見て興味を持っていたので、とても良いセミナーでした。ぜひ秋保へ伺いたいと思います。熱意が伝わってきて応援したいです。
  • 秋保で野菜作りをしていますが、秋保ワイナリーを初めて知りました。ワイナリーを訪問して、ワイン研鑽していきたい。
  • 秋保温泉に行った帰りにワイナリーが出来たと寄ってみました。その時は、苗が小さく感動がなかったのですが、本日お聞きして、文化・地域・ひと・食のマリアージュの取り組みや普及に改めて感動しております。近々行って味わってみたいと思います。(特にシレンツィオ!)
  • ワインと宮城の食と復興への想いがひしひしと伝わってきました。ワインから大きな夢を感じました。誠実なお人柄に熱意を感じました。
  • ワインに対する浅い知識が一変しました。日本生まれのワインも心して楽しみたいと思います。また、秋保の生産地を是非訪ねてみたいです。毛利氏の冒頭の話で、東日本大震災直後に「消防士さんが涙流しながら遺体の捜索をしていた・・・」に胸に迫るものがありました。多くの現場体験をされていることが分かりました。宮城県・東北の発展のために是非頑張ってください。
  • 秋保ワイナリーの知識ゼロ。よって、山形の高畠・天童、小樽等を飲んでいる位です。秋保ワイナリーで作ったワインはどこで販売しているのですか?もっともっとPRしてください。海中熟成ワイン期待しています。
  • 海中熟成ワイン(牡蠣とワイン)に興味を持ちました。ワイナリーづくりに一生懸命の愛を感じました。仙台で名品になるワインを期待しています。

 

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