2017年2月15日(水)10:00~12:00で、講師に現在アートスペースで創作木製時計を展示している菅野写真創作所 菅野正紀氏を迎え、ぶなの木を通して学んだことや、加工が難しいと言われるぶなの木で時計を創るに至った理由など、独創的な木製時計に込められた想いを教えていただきました。
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写真家である菅野氏は、森を撮影していた際、喘いでいるように見える一本の「ぶなの木」と出合います。当時は、ぶなの木の伐採が盛んに行われていた時代で、お腹をえぐられて両手を広げているように見えるその木から大きなインパクトを受けられたと言います。
ぶなの木が置かれている現状を知らせたいとの想いから、奇形木の写真を撮影し、写真展の開催を重ねましたが、思うような反応が得られなかったそうです。
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ぶなは「橅(木へんに無し)」と漢字で書くように、狂いやすく暴れることから材木にも使用されず、木工に向かない木と言われています。そうしたぶなの木の汚名返上の意味も込めて、一家にひとつはある時計(精密機械)をぶなの木で作ろうと思い立たれます。
しかも菅野氏が取り組んだのは、歯車も含めてすべての部品をぶなの木で作ること。この無謀とも思えるチャレンジに、試行錯誤に費やすこと1年、ついに時計を完成させてしまいます。
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菅野氏のお話からは「ぶなの木」そして「森」を守りたいという並々ならぬ想いが伝わってまいりました。

東北のぶなの木の木工品を特産品として育てたい、どこのぶなの木か分かる作品をつくりたい等、ぶなの木を核とした菅野氏が描く将来に向けての構想に共感のこえが寄せられました。作品を通したメッセージが、本日参加されたお客様にしっかりと伝わったことと思います。

恒例の軽食タイムには、弊社飲食事業部「一乃庵.」による洋食メニューをご賞味いただきました。

以下はアンケートに寄せられたお客様の声です。

  • 橅(ぶな)の話とても有意義でした。人とは違った見方、発想が仕事の幅を広げていけるのだと思いました。「年をとったら歩幅は狭くなっても、歩いていけば必ず着く」という言葉、心にしみました。これを機会に自分も何か見つけ、日々の生活で遅くとも一歩一歩確実に進めたら楽しくなるかと思いました。いつも楽しいセミナーありがとうございます。
  • 未知の世界を知り、学ばせていただき大変興味が湧きました。ひとつの想いが広がり繋がり、長い年月には大きな変化と学びがあることを実感しました。ありがとうございました。
  • ぶなの木をこよなく愛する先生のお話が楽しかったです。アイディア溢れ器用な先生でビックリしました。普通の風景写真でなく、面白い情景写真を撮影する天才だと思います。
  • 菅野先生の生い立ちから歴史を伺い、柔らかい優しい気持ちでゆっくり ゆっくりと波紋を広げるように様々な芸術に携わっていく感じがとても心地よかったです。木の時計のお話から写真のお話、新しいチャレンジ、楽しいお話でした。作品ゆっくり拝見いたします。
  • 大変面白い企画でした。ぶなの森に入った時、何とも言えない安らぎを感じた訳も分かり、また、色々な作品、取り組み、これからの夢も知ることができ、有意義でした。
  • セミナーの冒頭での自己紹介のお話が、人間性が表れていて特に良かったです。木!見る角度によりスバラシイ表現が理解できた。発想・着眼点スゴイ・・・!
  • とても密の濃いお話が聞けて視野が広がりました。橅の木にこんなに根の深い話があるとは。若い時、鳥海山、泉ヶ岳、船形山に登山したことがあって、又、機会があったら登ってみたいと思いました。写真もとてもよくバラエティに富んでいて参考になりました。

 

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