5月28日(水)10:30~12:00で、産業技術総合研究所コンパクト化学システム研究センターの首席研究員 蛯名 武雄氏を講師にお迎えし、粘土膜クレーストにより耐久性が向上した玉虫塗の研究について分かりやすく教えていただきました。
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現在、アートスペースで開催されている「続く物語-仙台・工藝指導所の足跡-」の関連トークイベントの第3弾として実施いたしました。
産業技術総合研究所東北センターは、漆器、木工、工業デザインなどを取り扱う国の機関である工藝指導所をその起源にしております。東北工芸製作所は、工藝指導所の職員の発明を基に、漆器「玉虫塗」を製作されております。
現在、産業技術総合研究所東北センターに置かれているコンパクト化学システム研究センターでは、2004年にナノ材料「クレースト」が開発されました。
講師

東北は、粘土膜になる粘土ベントナイトの宝庫であるそうです。それによる粘土膜「クレースト」は、高いガスバリア性、透明性、耐熱性さらに硬度も兼ね備えており、宮城の伝統工芸である玉虫塗を日常使いできるように耐久性を向上させたことが説明されました。紫外線も遮断されるため、退色防止にも効果があるということです。現在、「観るから、使うへ」というキャッチフレーズのもと新たな事業展開が行われており、製品の表面にクレーストが塗布された玉虫塗製品は「タッチクラシックシリーズ」として販売されております。
アートスペース用画像 玉虫塗作品画像(新作)
こうした技術開発が、東北の将来的な人口減少および高齢化を見据えた海外への販路拡大ための政策のひとつであることも紹介されました。
大変難しいナノテクノロジーのお話を、分かりやすい用語で丁寧に教えていただきました。参加者も真剣に講師の話に聞き入っておりました。

恒例の軽食タイムには、弊社飲食事業部「一乃庵.」による和食膳メニューをご賞味いただきました。

以下はアンケートに寄せられた参加者の声です。

  • ちょっと難しかったが、新しい発見もあり有意義でした。
  • 大変有意義な講座でございました。ナノテクノロジーはとても興味がありましたので、漆に使用されていること、また、車にも将来的には使用されるでしょうという言葉に期待が持てます。有難うございました。
  • 工芸品から最先端科学まで幅広くご説明頂き、日本の産業発展へ貢献できる想いと熱意が伝わり、有意義な機会になりました。
  • 仙台の新しい産業について多面的な角度から学ばせていただきました。

 

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